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恋いとは一体なんなんだ。 ワタシにはそれがわからない。 ワタシはこの三十五年間彼女がいない。 でも、童貞ではない。お金を払ってそれは卒業している。渋谷の苺みるくと言うお店だった。 でも、きっと今はもう無いと思う。ただそれはどうだっていい。 ワタシは心が弱いから、なかなか女性に出会ってもアプローチの仕方がわからないのだ。 これからどうしていいかさえわからない。でもただ一つ言える事は、ワタシはかつらなのだ。それがいけないのかもしれない。 ぱっと見は分からない。でも良く見れば大概の人は気がついてしまう。悲しいけどこれは仕方がないのだ。 ワタシがハゲ始めたのは大学の頃だった。もともとカナリのテンパだったので、高校の時から友人には危ないと言われていた。 だけど、ワタシは平気だと思っていたのだ。だけど、大学を卒業するころにはツルピカハゲ丸になっていた。 会社に就職する前に思い切ってかつらにしてみたのだ。月に三万のローンで購入した。 はたしてそれが良かったのか悪かったのかわからないのだ。つけている時はいいが、肝心な時には外さなければいけない。 むしろ、これは詐欺に近いのかもしれない。でもハゲはどうにもならないのだ。 しかも、ワタシは人見知りだから合コンに行っても常にビクビクしている。 そんな奴が持てる訳がないのだ。 だからワタシは詐欺と言われてもかつらを付け続けるしかないのだ。 もちろん、彼女が出来ない原因はかつらだけではない。 この卑屈な性格にも大いに原因ある。 大概の女は仕事の出来る男が好きだ。 家事の苦手な女が大好きな男がいない様に。 それ自体は問題ない。でもこれから無職のワタシがホワイトカラーになれる訳がないのだ。 かすのはカスしかよって来ないのはワタシが一番良くしっているのだ。 その証拠にワタシにはカスしかよって来ない。 でもこんなワタシにも取り柄がある。 それはアダルトビデオの品評だ。これは誰にも負けない。 実際に友人の間でも、ワタシに聞けば間違い無いと言われている。 今では友達の趣味趣向の合わせた作品紹介が出来るまでになった。 もちろんそのために日頃の努力は怠らない。 毎日TSUTAYAに出向いては新作はスべてチェックしているからだ。 もう、ビデオ屋のアルバイトの間ではきっとワタシは変体確定だ。 でも、そんな趣味というか、だれにも負けない特技を女の子には自慢できないではないか。 男からは絶大な信頼を得ているのに。こんな僕を理解してくれる美人はいないのだろうか。 そんな美人に出会いがあったらワタシは人生を棒に降ってもいいと思っている。 ちなみにワタシのこの特技を指示している友人たちもカスばかりだ。 |